事業内容の説明
事業の内容等
(1)本年度事業の趣旨・目的等について
ⅰ)事業の趣旨・目的
技術進展が激しい情報産業において、現役技術者(ITエンジニア)は、常に最新技術の習得が必要であるが、人材不足等で開発現場を離れることができず、時間拘束の伴う通学での研修会受講は難しいのが現状である。一方、通学の必要のないeラーニングは、システムの導入・運用等が高額であるとともに技術教育には比較的不向きであるという課題がある。 |
ⅱ)講座の学習者のターゲット・目指すべき人材像
ターゲット・・・現役の情報システム開発技術者(ITエンジニア)。 |
(2)社会人の学び直しが進んでいない課題及び本事業における取組の必要性について
本学教員の参画した昨年度事業(「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」の「クラウド・スマートデバイス時代の地域版社会人教育プログラム開発と実証」=学校法人吉田学園・吉田学園情報ビジネス専門学校)において、28年度・29年度に開発した教育プログラムと教材(中級・上級)を使って実証講座(中級=札幌・上級=大阪、ともに9日間72時間)を行った。各企業への告知段階や研修内容の説明会では非常に高い関心と多くの受講希望があったものの、実際の参加者は両実証講座とも数名にとどまった。 |
(3)社会人の学び直し講座の概要
個人単位で学習可能な知識獲得や演習等は、受講者がいつでもどこでも自分のペースで視聴できる映像コンテンツで行い(eラーニング) 、ハッカソンやアイデアソン、ペア開発等のチームで行う共同作業については、時間・場所の制約を必要最小限に工夫したスクーリングで行うことによって、忙しい現役技術者の研修機会の提供を図る。映像コンテンツの受講に対するフォローや質問対応、モチベーションの維持には、チャットやSlackグループ等ネット上のツールの利用を検討する。また、スクーリングに関しても、遠隔地からの移動の負担軽減のために、テレビ会議システム等を利用したスクーリング参加の可能性を検討し、空間的な制約の軽減を目指す。また、学習方法や教授方法についても検討し、高い効果が得られるよう講座の実施・運用を行う。 ○本事業で整理するべき事項
○eラーニングを活用する講座の全体像
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(4)具体的な取組
ⅰ)計画の全体像
2018年度●調査・研究
●開発 ・アジャイル型システム開発教育プログラム
●実証講座(初級・中級)
●講座募集説明会
●成果普及のため、本事業のWebサイトを作成する
2019年度●調査・研究
●開発 ・アジャイル型システム開発上級教育プログラム
●実証講座(初級・中級・上級)
●講座募集説明会
●eラーニングを活用した講座開設のための説明会
●平成30年度に作成したWebサイトをベースに成果の普及を図る
2020年度●開発 ・映像コンテンツの見直し ・スクーリング指導書
●スクーリング指導研修会
●実証講座
●成果の普及
●平成30年度に作成したWebサイトをベースに成果の普及を図る |
ⅱ)今年度の具体的活動
○実施事項 調査目的:映像授業の効果や受講者管理の方法、制作費用・運用費用等を調査し、eラーニング講座開設に活用する。 ●開発 ●実証講座(初級・中級) ●講座募集説明会 ●成果の普及 |
○事業を推進する上で設置する会議
会議名① | 実施委員会 | ||
目的・役割 |
・事業計画の承認および全体の方向性の確認 |
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検討の具体的内容 |
・eラーニングを活用した社会人学び直し講座の検討・協議事項の整理 |
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委員数 | 8人 | 開催頻度 | 3回 |
実施委員会の構成員(委員)
所属・職名 | 役割等 | 都道府県名 | |
1 | 大阪情報コンピュータ専門学校 | 統括 | 大阪府 |
2 | 名古屋工学院専門学校 /一般社団法人TokurouneMono | ガイド作成・講座協力 | 愛知県 |
3 | 日本電子専門学校 情報ビジネスライセンス科 | ガイド検証・講座協力 | 東京都 |
4 | 麻生情報ビジネス専門学校 | ガイド検証・講座協力 | 福岡県 |
5 | 一般社団法人Rubyビジネス推進協議会 | 教材開発・講座実施協力 | 大阪府 |
6 | 株式会社ユニバーサル・サポート・システムズ | 調査・ガイド作成 | 大阪府 |
7 | 一般社団法人女性と地域活性推進機構 | 講座実施協力・評価 | 大阪府 |
8 | 一般社団法人全国専門学校情報教育協会 | 評価 | 東京都 |
会議名② | 事業実施分科会 | ||
目的・役割 |
eラーニングを活用した社会人学び直し講座の検討・協議事項に関する検証と講座実施ガイドラインの作成、教育プログラムの開発、映像コンテンツの開発および仕様作成、実証講座の実施・運営、効果の測定 |
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検討の具体的内容 |
・先行事例調査、・講座開設に当たっての課題把握、各種検討事項整理、 |
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委員数 | 13人 | 開催頻度 | 5回 |
事業実施分科会の構成員(委員)
所属・職名 | 役割等 | 都道府県名 | |
1 | 株式会社ユニバーサル・サポート・システムズ | 委員長 | 大阪府 |
2 |
大阪情報コンピュータ専門学校 |
ガイド作成・検証、講座実施 | 大阪府 |
3 |
大阪情報コンピュータ専門学校 |
講座実施・ガイド検証 | 大阪府 |
4 |
大阪情報コンピュータ専門学校 |
講座実施・ガイド検証 | 大阪府 |
5 | 吉田学園情報ビジネス専門学校 情報システム学科 |
ガイド作成協力・講座協力 | 北海道 |
6 | 名古屋工学院専門学校 /一般社団法人TokurouneMono | ガイド作成協力 | 愛知県 |
7 | 日本電子専門学校 情報ビジネスライセンス科 | ガイド検証協力 | 東京都 |
8 | 麻生情報ビジネス専門学校 | ガイド検証・講座協力 | 福岡県 |
9 | コーデソリューション株式会社 | 講座協力 | 大阪府 |
10 | 有限会社Aries | 調査・ガイド作成協力 | 東京都 |
11 | 株式会社アジャイルウェア/一般社団法人Rubyビジネス推進協議会 | 教材作成協力 | 大阪府 |
12 | リバティ・フィッシュ株式会社/一般社団法人Rubyビジネス推進協議会 | eラーニング実施協力 | 大阪府 |
13 | 株式会社日本教育ネットワークコンソシアム 事業開発部マネージャー | 調査・ガイド作成・検証協力 | 東京都 |
会議名③ | 評価委員会 | ||
目的・役割 |
・eラーニング活用ガイドラインの検証/評価 |
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検討の具体的内容 |
・実証講座の効果の計測結果の確認と考察 |
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委員数 | 3人 | 開催頻度 | 2回 |
評価委員会の構成員(委員)
所属・職名 | 役割等 | 都道府県名 | |
1 | 帝塚山学院大学人間科学部情報メディア学科 | 評価 | 大阪府 |
2 | 一般社団法人女性と地域活性推進機構 | 評価 | 大阪府 |
3 | 一般社団法人全国専門学校情報教育協会 | 評価 | 東京都 |
○事業を推進する上で設置する会議
調査名 | 先行事例調査 |
調査目的 | 映像授業の効果や受講者管理の方法、制作費用・運用費用等を調査し、eラーニング講座開設に活用する。 |
調査対象 | 通信教育課程を持つ大学およびMOOCSを利用している大学を10事例程度 |
調査手法 | ヒアリング |
調査項目 | 映像授業の目的(知識・技術習得等)、1映像コンテンツの時間と講座全体の時間数、受講(利用)者数、講座申込数 と終了者数、映像制作費用、運営費用、受講者のモチベーション維持、質問等への対応、映像授業の位置付け |
分析内容(集計項目) |
各調査項目を調査対象別に比較検討する |
学び直し |
・技術教育における映像授業の効果的な活用方法を講座実施に生かす。 |
※上記は最小限の項目例であり、必要に応じて追加することは差し支えない。
※上記の項目が含まれていれば、上記表形式以外の記載とすることは差し支えない。
○講座の開設に際して実施する実証講座の概要
実証講座の対象者 |
既存のIT技術者 |
期間 |
・アジャイル開発初級講座(2週間程度) |
実施手法 |
・アジャイル開発初級講座 ― eラーニング(映像授業のみ) |
想定される受講者数 |
・アジャイル開発初級講座 ― 40名 |
ⅳ)社会人の学び直しを推進するために実施する工夫の概要
●eラーニング活用ガイドライン ●eラーニング ● eラーニング運用 ●スクーリング ●実証講座 ●eラーニングを活用した講座開設のための説明会 ●事業の継続 |
(5)事業実施に伴う成果物(成果報告書を除く)
●eラーニング活用ガイドライン ●スクーリング指導書 ●アジャイル開発初級映像コンテンツ ●アジャイル開発中級教育プログラム ●アジャイル開発上級教育プログラム |